2番手から抜け出しクイーン賞を制したオーサムリザルトと武豊騎手
<クイーン賞>◇11日=船橋◇Jpn3◇ダート1800メートル◇4歳上牝◇出走7頭◇1着賞金3000万円◇1着馬(地方所属馬に限る)にエンプレス杯の優先出走権
無敗女王オーサムリザルト(牝5、池江)が単勝1・2倍の断然人気に応えた。エンプレス杯、ブリーダーズGCに続き、ダートグレード競走3連勝。デビューからの連勝を8に伸ばした。武豊騎手(55)は02年ビーポジティブ、04年レマーズガール以来となる21年ぶり3度目のクイーン賞制覇となった。
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G1初制覇を期待され、海を渡った昨秋のBCディスタフ(米国)は現地で出走が認められず、まさかの取り消し。今回は負けられない帰国初戦だったが、トップハンデ57キロを背負い、力の違いを見せつけた。
7番枠からスタートを決め、JBCレディスクラシック覇者アンモシエラの2番手を確保。最後の直線はアンモシエラをあっさりとらえ、テンカジョウなどの後方待機勢もまったく寄せつけなかった。
勝利ジョッキーインタビューに臨んだ武豊騎手は「『状態はすごくいい』と聞いていたし、雰囲気も最高に良かったので、何の心配もなくゲートインできました。先頭で気を抜くところがあるので差は広がらなかったが、手応えはありました。ここまですべて勝ってくれて、1戦1戦強くなっていると感じてます。大きいレース、大きい目標があるので、1つ1つ、大事に乗っていきたいと思います」と声を弾ませた。
最後に寒空の下、来場したファンへのひと言を求められると、「まさに『おー、寒』リザルトでしたけど…。またこの馬と頑張っていきたいので、応援してください」とユタカ節に場内は大歓声。5歳シーズン初戦を無事に勝利で飾り、再びG1の頂点を狙っていくことになりそうだ。