ドジャースのキャンプ地の球団施設を訪れた(左から)愛犬デコピン、ドジャース・大谷翔平、真美子夫人=米アリゾナ州グレンデール(撮影・佐藤徳昭)
【グレンデール(米アリゾナ州)9日(日本時間10日)】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(30)は練習は行わず休養日に充てた。夫人の真美子さん(28)と愛犬のデコピンを連れてキャンプ地の球団施設を訪れ、私服姿でリラックスした様子を見せた。また、山本由伸投手(26)も当地入りし、60メートルの距離で遠投を行った。ドジャースは11日(同12日)にバッテリー組がキャンプインする。
選手としてではなく、父として、夫として球団施設を訪れた。大谷は普段の練習日より1時間以上遅い午前10時過ぎに到着。山本ら他の選手が練習の準備、ウオーミングアップを進める傍らで夫人の真美子さん、愛犬のデコピンと芝生広場で約1時間を過ごして引き揚げた。
家族そろって散歩をすると大谷がテニスボールを蹴って転がし、デコピンが走ってくわえて舞い戻る。大谷の合図でお座り、伏せ、後ろに下がる、回転などをする場面もあった。昨季は8月28日のオリオールズ戦でデコピンが始球式を務め、ナ・リーグ最優秀選手(MVP)受賞の電話会見で大谷は「一番緊張したのはデコの始球式ですね」と明かしていた。今や日米のファンにとってデコピンは〝有名犬〟。2023年9月に手術を受けた右肘、昨年11月に手術を受けた左肩のリハビリで多忙な中、ほほえましい家族時間を楽しんだようだ。
いつもは半袖とハーフパンツのトレーニングウエアだが、この日はベージュの長袖Tシャツ、黒のパンツの私服姿を披露した。昨年12月に第1子の妊娠が公表された真美子さんは黒いズボンにデニム生地のジャケットを合わせ、仲むつまじい雰囲気で過ごし、2日後に迫るバッテリー組のキャンプインに備えた。
新たな〝仲間〟も登場した。背番号17と「OHTANI」とプリントされた犬用の白いドジャースユニホームを着用した茶色の犬も登場。大谷家に加わって約30分間をともに過ごした後は、山本の車に乗り込んだ。山本はこれまでロサンゼルス近郊で自主トレを継続し、この日がキャンプ地での始動日。約60メートルの遠投をこなすなどメジャー2年目に向け、順調な調整ぶりをうかがわせた。
ワールドチャンピンとして迎える25年シーズン。ドジャースは11日(日本時間12日)にバッテリー組がキャンプインする。