スピード求めたホンダ、対等にこだわった日産 統合協議破談の裏で

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西山明宏

ホンダ本社を出る、日産自動車の幹部が乗っているとみられる車=2025年2月6日午前10時47分、東京都港区、松岡大将撮影

東京・南青山のホンダ本社ビルに6日午前、日産の高級車シーマとアリアが1台ずつやってきた。座席を占めるのは内田誠社長ら日産幹部たち。その後、1時間弱にわたる会談で、両社の経営統合協議は、事実上の打ち切りが決まった。

日産は前日5日の取締役会で経営陣が意見交換。流れは「打ち切り」に傾いていた。ホンダ幹部は「結論がこうなったのは正直、残念だ」。

両社のすれ違いは、協議開始を発表した昨年12月23日の会見から始まっていた。

その一つが「対等」を巡る認識の違いだ。

「(日産への)救済という表現は使わないでほしい」。会見前、日産はホンダに念を押した。内田氏は記者会見で「どちらが上、どちらが下ではない」と強調。あくまで対等であることが基本との考えを示した。

だが、ホンダは違った。内田…

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西山明宏

経済部|自動車業界担当

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中国経済、通商政策、民間企業

自動車業界大手のホンダと日産自動車が経営統合へ向けて協議に入ると発表しました。統合は実現するのか。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]

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