日米首脳会談のカギ握る「スーパー通訳」 安倍元首相の通訳、外務省・高尾氏異例の抜擢

2019年5月、安倍首相(当時)とトランプ氏が大相撲を観戦した際にも、高尾氏(後方)は通訳を務めた

石破茂首相とトランプ米大統領の初の対面による日米首脳会談が8日未明(日本時間)に行われるのを前に、通訳を務める外務省の高尾直(すなお)日米地位協定室長が、会談の成否を握る「キーパーソン」として期待されている。高尾氏は過去に安倍晋三元首相の通訳を務め、トランプ氏からは当時、「Little prime minister(小さな首相)」と呼ばれるほど信頼された。幹部職員が首相通訳を務めるのは異例だ。

高尾氏は2003年、外務省に入省したキャリア官僚で、第2次安倍政権で首相通訳となり、存在がクローズアップされた。安倍氏とトランプ氏がゴルフをした際には、移動のためのゴルフカートにも乗り込んで通訳を務めた。トランプ氏本人に加え、当時大統領補佐官だったトランプ氏の長女、イバンカ氏からも信頼を寄せられ、「スーパー通訳」と呼ばれた。

安倍政権時代の令和元年5月、当時の菅義偉官房長官が訪米した際にも通訳として抜擢(ばってき)された。今回も首脳会談の成功に貢献できるかが注目される。

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