県内は11日、寒気の影響を受け、北部を中心に雪が降った。長野地方気象台によると、同日午後5時までの24時間降雪量は野沢温泉と飯山が21センチ、小谷11センチ。除雪作業などのため、JR飯山線が一部区間で運休するなど交通に乱れが出た。停電も各地で相次いだ。
飯山線は戸狩野沢温泉―森宮野原間の普通上下計14本が運休や区間運休。12日も除雪作業のため、同区間で普通上下2本を区間運休する。午前11時43分十日町発長野行きと同10時29分長野発越後川口行きが対象。代替輸送はない。 県営松本空港(松本市)発着のフジドリームエアラインズ(FDA)便は11日、新千歳空港(北海道)の積雪の影響で、午後2時45分札幌発松本行き216便が欠航した。同じ機体を使う松本発福岡行き207便も欠航。計156人に影響した。
同日午後0時45分から午後3時20分ごろにかけ、大町市平と北安曇郡白馬村神城の一部で最大280戸が停電した。雪の重みで垂れ下がった木が電線に接触した可能性が高いという。中野市永江の一部でも一時、最大640戸が停電した。中部電力パワーグリッド長野支社(長野市)によると、積雪による倒木で電線が切れ電柱も折れた。
12日は高気圧が日本の南へ移動し、前線を伴った低気圧が日本海へ進む見込み。日中の最高気温は長野8度、松本9度。同気象台は、北部の積雪の多い地域では13日にかけて雪崩に注意するよう呼びかけている。