「プロレス・新日本」(11日、エディオンアリーナ大阪) 行方をくらましていたEVIL(38)が久々に表舞台に姿を現した。 セミで行われたIWGP GLOBALヘビー級選手権試合で、王者・辻陽太が挑戦者のゲイブ・キッドと21分24秒の激闘の末、両者KOでドロー決着(辻が2度目の防衛成功)となった後、H・O・Tの面々が乱入し、両者を強襲。さらに場内が暗転して入場テーマが流れると、大歓声の中でEVILが登場した。 EVILは無地の黒Tシャツを着て現れたとあって、キャラ変による勢力図再編の可能性にも期待が高まったが、おもむろに辻を抱え起こすと「EVIL」で一撃。登場して1分あまりで歓声は「帰れ」コールへと変わった。 さらに、同じバレットクラブのゲイブに対しても攻撃を食らわせる暴挙に出た。大ブーイングが湧き起こる中、「おい辻、お前助けてもらえると思ったか?残念だったな。ハッハッハ」と高笑いし、「お前のダメージを負った姿、よく似合っているよ。これがお前の現在であり未来の姿だ」と吐き捨てた。 さらに続けて、「それからゲイブちゃん、お前にひとこと言いに来たんだよ。邪魔なんだよ、お前みたいなクズはよ。いいか、(デビッド・)フィンレーにも言っておけ。今日限りでお前らはバレットクラブ追放だ、この野郎」と、ユニット“乗っ取り”とも取れるコメントを残した。
EVILは1月4日東京ドーム大会を最後に国内大会を欠場しており、同11日の米国サンノゼ大会を最後に行方をくらましていた。さらに、今月1日には団体の公式ホームページ(HP)からプロフィールが削除されるなど去就に注目が集まっていたが、全く変わってない悪党ぶりにファンからは“安心”の大ブーイングが起こった。