大阪 東大阪 山中の遺体の身元 52歳国家公務員の男性と確認 | NHK

大阪 東大阪市の山の中で切断された男性の遺体が見つかった事件で、亡くなったのは52歳の国家公務員の男性と確認されました。遺体を遺棄したとして逮捕された28歳の容疑者は、男性と同じマンションに住んでいて、警察は男性との接点を調べるとともに、死亡したいきさつについても捜査しています。

先月25日、東大阪市山手町の山の中で頭部や手足などが切断された男性の遺体が見つかり、警察は大阪 中央区の無職、大木滉斗容疑者(28)を遺体を遺棄した疑いで逮捕しました。調べに対し、容疑を認めているということです。亡くなった男性の身元はこれまで分かっていませんでしたが、警察が調べた結果、国土交通省の職員で大阪 中央区の神岡孝充さん(52)と確認されました。死因は窒息死とみられるということです。警察によりますと、神岡さんは容疑者と同じマンションに住んでいて、去年12月29日に「突然夫と連絡が取れなくなった」と妻から通報があり、警察が行方を捜していました。

死亡したのは去年12月28日ごろとみられるということで、警察は容疑者と男性との接点を調べるとともに、死亡したいきさつについても捜査しています。

警察などによりますと、亡くなった神岡孝充さん(52)は大阪 泉佐野市にある国土交通省 航空保安大学校の職員です。航空管制官などを養成する国内で唯一の教育訓練機関で、神岡さんは3年前の2022年から会計課長を務めていました。警察によりますと、職場に最後に出勤したのは去年12月26日で、翌27日はテレワークを行い、28日から冬休みに入っていました。海外にいる妻に会いに行く予定だったということです。しかし、29日になって「突然夫と連絡が取れなくなった」と妻から通報があり、警察が行方を捜していました。自宅マンションの部屋には、荷物が残されたままだったということです。

航空保安大学校の同僚は「真面目なうえコミュニケーションもとれる部下思いの職員でした。これまでにトラブルなどは聞いたことがなく、悩み事の相談を受けたこともないので、なぜ行方が分からなくなったのか心配していました。亡くなったことが信じられず、元気に帰ってきてほしかったです。容疑者との関係は分かりませんが、背景をしっかり捜査してもらうとともに、私たちもご家族をフォローしていきたい」と話していました。

神岡さんを子どもの頃から知る男性は「小さい頃は相撲と将棋が好きでよく遊んでいました。少年野球にも打ち込んでいて、誰とでも仲よくできる活発で社交的な人でした。30代半ばにみんなで集まった時は一緒に居酒屋やカラオケに行き、ただただ酒を飲んで歌ったという楽しい思い出が残っています。神岡さんは『体が小さい分、自分は頭で勝負したい』と話していて、努力して大学に進学したと聞きました。真面目でいい人がこのような事件に巻き込まれ、本当に残念でなりません」と話していました。

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